本市では、市民の皆様一人ひとりが、食の大切さを見直し、 食に関する様々な課題を “自ら” の、あるいは “地域” の課題 と捉え、それぞれの立場から健全な食生活を主体的に実践する ことを目指しています。そのため家庭や地域、学校、企業、行 政など、食に関わる多様な主体が問題意識を共有し、一体となっ て取り組みを進めることができるよう、「いわき市食育推進計 画」を平成 21 年に策定し、5 年間にわたり「食育」に関する 事業を展開しながら、食育の浸透を図ってまいりました。
しかしながら、食を取り巻く環境は、ライフスタイルや価値観の多様化などにより、 依然として、栄養バランスの偏った食事や不規則な食事の摂取など食習慣の乱れ、肥満 や糖尿病などの生活習慣病の増加、過度の痩身志向など様々な問題が存在しています。 さらに、東日本大震災及び東京電力福島第一原子力発電所の事故以降、放射性物質に よる食の安全性に対する関心が高まるなど、新たな課題も発生しております。
この「第 2 次いわき市食育推進計画」は、これまでの食育の推進の成果と食をめぐ る諸課題を踏まえ、あらためて市民の皆様一人ひとりが食の大切さを見直し、食に関す る正しい情報を適切に判断する力を養い、健全な食生活を実践していくことをめざし策 定したものであります。
その実現に向けては、5 つの基本目標や食育推進のための取り組み、さらには、今後 5 年間の計画期間における数値目標等を位置づけております。
今後、本計画に基づき、市民の皆様をはじめ、保健・医療関係、農林水産業関係、教 育関係、食品関連団体など、食に関わる様々な団体等との相互の連携・協力のもと、本 市の地域特性を生かした「食育」を一層推進してまいりたいと考えておりますので、市 民の皆様には、これまで以上に御理解と御協力をお願い申し上げます。
結びに、本計画の策定にあたり、真摯に御審議をいただきました「市食育推進委員会」 の皆様をはじめ、パブリックコメントを通じて貴重な御意見、御提案を寄せられました 市民の皆様や、御尽力をいただきました多くの方々に心よりお礼を申し上げます。
平成 26 年 3 月
いわき市長
清水 敏男
1 計画策定の趣旨 ……… P 2 2 計画の位置づけ ……… P 2 3 計画の推進体制 ……… P 4 4 計画の期間 ……… P 5 5 計画の数値目標 ……… P 5
1 社会情勢 ……… P 8 2 市民の健康 ……… P 9 ⑴ 平均寿命の推移 ……… P 9 ⑵ 主要死因 ……… P 10 ⑶ 内臓脂肪症候群(メタボリックシンドローム)の予防や改善の
ための適切な食事、運動等を継続的に実践している市民の割合 P 12 ⑷ 肥満傾向及びやせと判定される市民の割合……… P 15 ⑸ 歯と口の健康状態 ……… P 17 3 市民の食生活 ……… P 20 ⑴ 朝食または夕食を家族と一緒に食べる市民の割合 ……… P 20 ⑵ 朝食を摂らない小学校児童、中学校生徒の割合 ……… P 20 ⑶ 朝食を摂らない市民の割合 ……… P 21 ⑷ 栄養バランス等に配慮した食生活を送っている市民の割合 … P 23 ⑸ よく噛んで味わって食べるなどの食べ方に関心がある市民の割合 P 23 ⑹ 食事の時間が楽しいと感じている市民の割合 ……… P 26 ⑺ 外食や食品を購入する際に、栄養成分表示を参考にする市民の割合 P 26 ⑻ 自分で料理する機会が週1回以上ある市民の割合 ……… P 28
◆ 第 1 章 計画の概要
◆ 第 2 章 食を取り巻く現状と課題
⑼食文化を大切にしている市民の割合 ……… P 28 4 農業・水産業の状況 ……… P 32 ⑴ 農業の状況 ……… P 32 ⑵ 水産業の状況 ……… P 36 5 食の安全・安心 ……… P 39 ⑴ 食品の安全性に関する基礎知識を持っている市民の割合 …… P 39 ⑵ 子どもの食生活についての悩みや不安 ……… P 40 ⑶ 自分の食生活についての不安 ……… P 41 ⑷ 食物アレルギーに関する知識を持っている市民の割合 ……… P 42 6 食育への関心及び食育の推進に関わる人材 ……… P 43 ⑴ 食育に関心を持っている市民の割合 ……… P 43 ⑵ 農林漁業体験を経験した市民の割合 ……… P 43 ⑶ 食育の推進に関わる人材 ……… P 44
1 計画の基本理念 ……… P 48 2 計画の基本目標 ……… P 48 ⑴ 市民一人ひとりが主体的に実践する ……… P 48 ⑵ 食で健康な体をつくる ……… P 48 ⑶ 食で豊かな心を育む ……… P 48 ⑷ 食を楽しむ ……… P 49 ⑸ 地元産の食材等に関心を持ち、食する ……… P 49 3 計画の基本的な取り組み ……… P 49 4 ライフステージにおける取組み ……… P 51
1 家庭における食育の推進 ……… P 57 ⑴ 望ましい食習慣の確立 ……… P 57
◆
第3章 計画の基本方針
⑵ 妊産婦や乳幼児に対する食育の推進 ……… P 60 ⑶ 食に対する感謝の気持ちの涵養 ……… P 62 ⑷ 男女共同参画を踏まえた食育の推進 ……… P 63 2 学校・保育所等における食育の推進 ……… P 64 ⑴ 子どもの発達段階に応じた食育の推進 ……… P 64 ⑵ 保護者への普及啓発 ……… P 71 ⑶ 給食を通した食育の推進 ……… P 72 ⑷ 高校・大学等における食育の推進 ……… P 74 3 地域における食育の推進 ……… P 76 ⑴ 食育推進運動の展開 ……… P 76 ⑵ 食育推進に係る人材の育成・支援 ……… P 78 ⑶ 関係団体・事業者等の連携による食育の推進 ……… P 79 ⑷ 職場における食育の推進 ……… P 80 4 農林水産業とのふれあい、地産地消の推進や食文化の継承と振興 P 82 ⑴ 農林水産業の体験・交流活動の推進 ……… P 82 ⑵ 地産地消の推進 ……… P 84 ⑶ 食文化の継承と振興 ……… P 86 5 食の安全・安心の理解と推進、環境との共生 ……… P 89 ⑴ 食品の安全性に関する知識と理解の推進 ……… P 89 ⑵ 環境との共生 ……… P 96
● 「第2次いわき市食育計画」の策定体制について ……… P 98 ● 第 2 次計画策定までの経過 ……… P 99 ● いわき市食育推進委員会 委員名簿 ……… P 100 ● 災害への備え「いざという時のために」 ……… P 101